互換オフィスソフトとMicrosoft Office Web Appsを評価
互換オフィスソフトとマイクロソフトのOffice 2010、Office Web Appsを評価してみました。本評価の経緯、目的についてはこちら。
評価したソフト
- KINGSOFT OFFICE 2010 Standard VBA対応版 5,480円
- OpenOffice.org 3.1.1 無料
- Microsoft Office Professional 2010 ベータ版
- Microsoft Office Web Apps プレビュー版
OpenOfficeは無料、KINGSOFT Officeは5,480円と大変安価です。Microsoft Office 2010はベータ版ですが、Microsoft Officeのウェブ版である「Microsoft Office Web Apps」との連携を確認するために利用してみました。なお、2010年1月の段階では、ウェブ版は表示と印刷機能だけ利用可能であり、編集機能は準備中としてリリースされていません(準備中というメッセージが表示されます)。
環境はWindows 7 のXPモードで各ソフトをインストールした異なる仮想マシンを構築し、それぞれ独立した環境とした。
評価方法
ビジネスで文書を作成する場合、まったく新たに文書を作成するというよりは、何らかの過去文書を修正するというケースの方が圧倒的に多いのではないかと思います。従って、Microsoft Officeで作成された文書を互換ソフトで問題なく扱えるかという評価を実施しました。Microsoft Officeで作成したWord、Excel、PowerPointの文書はマイクロソフト社のテンプレート集からダウンロードさせていただきました。
評価のために使用した文書数
- Word 2003:14文書 Word 2007:9文書
- Excel 2003:14文書 Excel 2007:7文書
- PowerPoint 2003:3文書 PowerPoint2007:3文書
それぞれの文書の内容は評価結果と併せてご覧ください。
評価結果と考察
評価結果は以下をご覧ください。
-
Wordの互換性評価結果一覧表→PDF
-
Excelの互換性評価結果一覧表→PDF
-
PowerPointの互換性評価結果一覧表→PDF
- 評価に使用した文書ファイル→コチラ
- WindowsLive SkyDriveサイトが開きます。
- Office Web Appsで閲覧できます。
- Office Web Appsは登録が必要です。→コチラ
KINGSOFT OFFICE 2010 について
MS Office 2003で作成した文書に対してはWord、Excel、PowerPointとも十分な互換性があります。特にExcelのマクロがエラーなしに動作するのは驚きでした。操作性もMS Office 2003とほぼ同じであり、まったく違和感がありません。十分に実用に耐えうると判断しました。ただし、Excelマクロの処理速度はMS Officeが高速です。
MS Office 2007で作成した文書は単純な文書であれば問題なく扱えます。Word 2007の特徴であるフィールドを多用したフォームやExcelのマクロは互換性がありません。MS Office 2007から乗り換える場合は注意が必要だと思いますが、現実的には、MS Office 2007ユーザでも、2007のオリジナル機能を使っている一般のユーザはほとんどいないと思われるので、大きな問題はないと思われます。
OpenOffice について
シンプルなMS Office 2003 文書に対しては十分な互換性がありますが、Excelのマクロや複雑なプレゼンテーションは注意が必要です。Excelのマクロは全く機能しませんでした。
MS Office 2007に対しては全く互換性がないと判断してよいと思いますが、先にも述べたように、MS Office 2007独自の機能を使っていなければ、大きな問題にはならないと思われます。
Microsoft Office 2010 ベータ版 について
当然ではありますが、MS Office 2003 と 2007の互換性については全く問題がありません。インターフェースはMS Office 2007 を踏襲したリボンインターフェースです。よって操作感もMS Office 2007 と同じです。
マイクロソフト社のオンラインストレージサービスである「SkyDrive」にダイレクトに保存できる機能があり、実際に使用してみました。ローカルドライブやネットワークドライブの代わりに、遠隔のオンラインストレージに保存するだけなので、表面上は特筆するものはありませんが、互換ソフトにはない付加価値の高い機能だと思います。「SkyDrive」を利用するためにはWindows Live のアカウントが必要です。「SkyDrive」にアップロードしたファイルはMS Officeのウェブ版であるMicrosoft Office Web Appsで閲覧、印刷することができます。
Microsoft Office Web Apps プレビュー版 について
MS Officeのウェブ版です。PCにMS Officeなどの文書作成ソフトがインストールされていなくても、ウェブブラウザだけでMS Officeが利用できます。Office Web Appsは無料ですが、WindowsLiveアカウントとOffice Web Appsの利用登録が必要です。Office Web Appsの説明と利用登録はマイクロソフト社のコチラのページをご覧ください。
サービス構成がちょっとわかりにくいですが、ファイルを保存するサービス自体は同社のオンラインストレージサービスである「SkyDrive」であり、Officeの文書をブラウザで操作する部分が「Microsoft Office Web Apps」と理解できます。2010年1月末現在はプレビュー版という位置づけの様で、文書の閲覧と印刷が可能です。文書の作成や編集はOffice2010ベータをPCにインストールして、Office2010から直接「SkyDrive」に書き込む方法が一番簡単です。Office2010がない場合は、2003や2007、またはKINGSOFTなどの互換ソフトで文書を作成し、一度PCに保存したあと、ブラウザを使って「SkyDrive」にアップロードすることができます。また、Office2010をインストールしていると、SkyDriveをネットワークコンピュータの一部として利用できたり、Office Web Appsとシームレスに連携ができます。
過去文書の互換性は基本的には問題がありません。Excelについては、マクロやコントロールオブジェクトが含まれる文書は開くことができませんでした。
特筆できるのは、対応するブラウザがIE8はもちろんですが、FirefoxとGoogle Chromeでも利用可能で、ブラウザによって動作が異なるということがなかったということです。特に推奨ブラウザの記載も見つけることができませんでした。Ajax(JavaScript)を考えれば当然な結果ではありますが、オープン化が確実に進んでいる印象を受けました。
Microsoft Office Web Apps (Internet Exploler )

Microsoft Office Web Apps (Firefox3)

Microsoft Office Web Apps (Google Chrome)

※本記事を元にして発生した損害やトラブルに対して著者および関係者はその責を負いません。

[...] ついでにプレビュー記事もメモしておきます。 ・・・・・ Microsoft Office Web Apps プレビュー版 について ・・・・・ 過去文書の互換性は基本的には問題がありません。Excelにつ [...]
ピンバック by WordPress Note - Office Web Apps — 2010年6月11日 @ 5:52 PM